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空中線が見えない!?(『大和』1945ディアゴスティーニリビルド編5)

昨日の久しぶりのオークション『武蔵1943』にはたくさんのアクセス、ご入札誠にありがとうございました!

今月はあと、ほぼ同時期に進めていた他の作品を出品するつもりです^^;

私だけなのかもしれないんですけど・・・・

スケールが違う製作がどうしてもそのままできないので^^;

700から350にシフトとか、今回の250とかスケール感が全然違うので大きなスケールから700に戻すときに
わりと習作かねて二日くらい他の艦を製作したりしています。

さて、ようやく完成のディアゴスティーニ大和です。






yamato421.jpg


すみません、写真はこれだけ(@@)

細部は製作中のものを見ていただくとして、あまりのサイズに作業机いっぱい^^;

いつものような撮影ができませんで、これでご容赦くださいませ。


・・・しかし


ちゃんと空中線も張っているんですけど、ちゃんとしたスケール換算で何種類かテグスを使いました。

一番テンションがかかって長くなる部分は着色したナイロンテグスを使っています。

温度変化に弱い金属テグスだと時期によってたるみが変わってきてしまうのと、間違って触れてしまった時も
ある程度持ちこたえてくれるので使っています。

・・・がしかし見えないですね。

手すりもそれに近い感じに見えます。

本来はこんな印象なんだと思うので、作りこみや修正などは別として、手すりと空中線を700などでは省略するというのも
改めて納得した次第です。。

専用のケースに収めてお引き渡しとなりました^^

ありがとうございました!


記事としてはちょっとしまらない終わり方????(汗)


最後にディアゴスティーニのこのキットに関する総括ですが、あくまで個人的な感想なのでそのあたりはご了承ください。

良い点
1.250というビッグスケールのモデルを趣味性を高めて細かくパーツ構成し、製作自体を楽しめるようにしている点。
2.構造物に金属を使用して、塗装後の仕上がりもしっかりと重量感を感じられる点
3.ある程度ディテールを省略して組み立てやすくしようと感じられた点は好感が持てました。

惜しい点
1.船体部分は合板の貼り合わせて製作する手法はいいのですが、外舷の複雑な曲線を平板から製作させる点
2.構造物のパーツ構成で不必要に分割しているため、製作の段階で狂いが起きやすくかなりの部分で齟齬をきたしている点
3.打ち抜きの金属パーツを採用した割に細部のディテールが甘い点
4.手すりを支柱植え込みにミシン糸という非常に精度を保ちにくい方法を採用している点

こんな印象でした。

で、まったく個人的なのですが、意見をいわせていただければ・・・・

このキット実は今現在でもキットメーカーが販売しています。。。。

問題はそれが全90刊の購入合計金額よりはるかに安価に販売されていることと、またそれでも他の同スケールのインジェクションキットに比べてはるかに高価なこと。

これだけ高価なキットも珍しい@@)

それだけのお値段なので是非メーカーには改善というか少しでも作りやすくよりいい仕上がりにしやすいものにしてほしい!ので

1.船体の外舷(外板)の部品は合板ではなく厚手の紙(ケント紙のようなもの)かプラ板に替える。
2.スクリューの基部と支持リングは一体の金属パーツにする
3.中央構造物の基部はできれば一体成型、中心部分の甲板にしっかり固定できるように裏側に支柱を付ける。
4.手すりはエッジングを用意する
5.空中線に使う材料はミシン糸ではなく着色したナイロンテグス
6.船体の中心(竜骨)にはちゃんと金属製パーツを用意すること
7.実物大の図面にきちんとスケールを入れること(各ポイントの寸法ですね)甲板部分については型紙を用意したほうが良い


今回特に製作していて、3と7については最低限改善してほしいと思いました。

作品自体の製作作業で、記事には掲載していませんが実物大の図面に寸法を各所入れていきました。中央構造物に関しては後から裏側に木柱を取り付け、甲板にもダボ穴をあけてから取り付けました。

組み上げた中央部分はかなりの重量なので、特殊な接着剤を使いましたが位置修正が難しいので一発で載せることなります。

せっかくきれいに作った木甲板の上で接着剤をつけて微調整なんかしたら、、、

汚して台無しにしまいます。



ちょっと辛口ないい方になりますが・・・

やはり購入された方は完成見本の写真を夢見て挑戦されています。

個人的な技量の差こそあれ、丁寧な作業を心がければそれなりに仕上がるのもキットに課せられたある種義務だと思っています。

全体的にあまりに作り手に丸投げ的な構成なので、購入して挫折された方も多いのではないでしょうか?

昨今、射出成型のプラモデルでも、ディテール重視の傾向が強い中、ある意味誰でも丁寧な作業さえ心がければそれなりの完成度の作品が出来上がりますし、またそれが苦労しながら完成させた時の感動に直結します。

それが次の購買意欲につながることを熟知されているメーカーの開発の方はそれは日々想像を絶する苦労をされています。

作り手となるお客様に喜んでもらえるために。。。

作り手のことをほんとに考えてキットにしています???

生意気なことをながなが申し上げましたが・・・・


一人の作り手として、改めて

『ストレートフロムボックス』

素組でも十分な美しさと完成度

再認識させてもらった次第です^^;


口幅ったいことを書き連ねました。


さて、次回はまた違ったテーマの掲載予定です。

ではでは(^^)/

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小物製作・・・写真少し@@;(『大和』1945ディアゴスティーニリビルド編4)

連日暑い日が続いています。

ニュースでも熱中症で亡くなる方が出始めている様子・・・

気を付けましょう!

さて、ディアゴスティーニ大和、リメイクは小物類へ。

結構写真を撮り忘れていて、、、、

少しだけなんですけど(--;)





まず、主砲、副砲

副砲の空中線支柱は驚きの手作りハンダ接着のパーツで、団子のようになっているハンダを削り落としつつ形状を調整。




yamato423.jpg


25ミリ3連装機銃はカバー無のタイプは写真を撮り忘れました。

真鍮線を一本ずつ植えていく感じのパーツです。

地味に調整しながらの大量生産、なかなかホネデシタネ^^;


yamato425.jpg

これはゴールドメタルのパーツで組み上げたジブクレーンです。

大きさにちょっとびっくりですね~

台座部分と一部パーツはキットのものを使っています。

シリーズのキットにも一応エッジングパーツでジブクレーンは用意されているんですが、、、、

全般に言えることなんですが、プライマー処理を省けるように(筆塗りとかですね)金属板にべったり最初からプライマーに代わるコーティングがかかっていました。

そのまま使うにも瞬着がしっかり効いてくれないので、あら?ってな具合に外れてしまうようですね。

クレーンに関してはワイヤー部分をミシン糸で自分で巻きつけるような説明でした。

まだ、電線をほどいて用意した細い銅線を巻いたほうが扱いやすいと思うんですが。。。


yamato412.jpg


yamato422.jpg

最後に零式水観^^

これはでっかいです!でも金属なのでなんか重量感もあっていい感じです。^^

昔のおもちゃ(今もあるんでしょうか?)ダイカスト製の飛行機を思い出しました。

ちなみに700の零式水観と並べて撮ってみました。

大きさの違いがなんか面白いです。

主翼両脇のフロート支柱や上翼の支柱部分はプラ板と真鍮線で別に作りました。プロペラはゴールドメダルのエッジングパーツ、先端のキャノピーはプラ棒を削り出してつけています。

これでいよいよ塗装、艤装作業に仕上げ作業になります。


次回で完了の報告になると思います。^^

写真が少なくて申し訳ないです・・・・(--;)

ではでは(^^)/

作りこみ開始!(『大和』1945ディアゴスティーニリビルド編3)

もうすぐリオオリンピックが開催されますね^^

これからしばらく日本中に寝不足の方が増えるんでしょうか?

日中の暑さも本格的ですから、体調管理は気を付けましょう~

さて、ディアゴスティーニ版『大和』


中央構造物の作りこみに入りました^^

基本、ゴールドメタルのエッジングパーツを取り付けていきましたが、一部さらに追加していきました。




yamato408.jpg

主だった部分は各所の手すりの設置ですが、今回、煙突部分のジャッキステーも追加作業しました。

あくまで全体のディテールアップのバランスをとるためですが、以外に700用のピッチの大きいものがスケール的にもドンピシャな感じでした。^^


yamato410.jpg


艦橋トップの15m測距儀です。


ループアンテナや後ろに伸びているアンテナ線などは真鍮線で追加工作しました。

アリイの250用パーツセットですが、この辺のパーツサイズはおおむねフィッティングには問題なかったです。




yamato409.jpg

仮に載せてみて、全体のバランスを見ています。


なかなか『大和』しているじゃないですか^^

艦橋後ろのタラップについては一応キットとしてのパーツもあるのですが、その部分まで木材の切り抜きになっていて厚みなどが全然マッチしないので、プラ板を切り出して取り付けました。


キットの形状自体は、考証面ではあちこちに差異が見られるんですが、今回はあくまでキットベースでのディテールアップとして修正作業はほどほどにしてあります。


ようやく最大の難関はこれで完了!^^/


次は兵装や小物類の製作に移ります。


ではでは(^^)/

構造物作業(『大和』1945ディアゴスティーニリビルド編2)

ディアゴスティーニ大和。

中央の構造物部分をリビルドしていきます。

このキットは木材と鉄材でのキット構成なのですが、構造物部分はほぼすべて金属製になります。

基部の部分もなんでこういうパーツ割りになったのか首をかしげることもしばしばだったのですが、、、、

たぶん想像ですが、出版物に同梱するために厚みを抑える必要があったんだろうと・・・

ゴム系接着剤と瞬間接着剤を併用してまぁべったりくっついていたので、瞬着だけならハンマーなどでたたくと割と簡単に外れるんですが、スクレイパーも駆使して剥がしながら、金やすりで削り調整してから組みなおしていきました。








写真後ろの削りかすがその状況を物語っていると思いますが…・^^;



yamato405.jpg


ここで、キットでは普通の窓枠モールドだったのですが、せっかくのこのビッグスケールです。

メインの艦橋くらいは窓枠表現を加えたい!

ということでチマチマとゴリゴリ削りだして窓枠を汎用のエッジングパーツから持ってきました。

遮風柵も一部破損してましたので、後で補修しています。


yamato404.jpg


yamato406.jpg

主だった、パーツを組み上げなおした状況です。

ここまで来るとまずまずいい感じになってきますよね~^^


しかし、全部ごっつい金属パーツなので非常に重い!(@@)

しかも、でっかい(笑)

乗っけている作業台は700の大和が乗るサイズです、、、、^^;

サイズはまぁいいとしてもすっごい重いので、作業中の転倒やら脱落でケガなんかしない様に気を付けたほうがいいですね。

作業はいよいよディテールアップ作業になります。

ではでは(^^)/

ひたすらデカい!@@(『大和』1945ディアゴスティーニリビルド編)

梅雨明けしたんか?と思わせるようなムシムシ感・・・・

たまりませんね@@;

今日からの記事は今までとちょっと変わった内容です。

。。。。ひたすら、デカい!、重い!

いわゆる、リメイク依頼なんですが、こう大きいとリメイク、というより”リビルド”といった感じです。

おそらくはちゃんと『大和』であったろうと思われる、のですが搬送などの理由で(信じられない話ですが、新巻鮭のように立てて運んできたそうです。。。配送の方。。。)

しかも、お話が来た時に写真を見たのですが、実はさらに当工廠に届く際に破壊が進んでおりました。。。

別件でも先日、アクリルケースの短辺側、両方とも何らかの強い圧力なのか衝撃なのか圧懐していた、という事故にも見舞われまして、、、

お中元とか、暑中お見舞いとか、、配送の忙しい時期は怖いですね、、、ホント(( ノД`)シクシク…)



yamato301(250).jpg

こんな感じでした・・・・

一目見て、かわいそう・・・としか言えなかったですが。。。。

まぁ、仕方ないですよね。。でも最初に受け取ったお客様の衝撃を思うと言葉もありません。

一通り、完成してから総括したいと思っていますけど、これ、ワクワクしながら書店で購入された方もおそらくたいへん多くいらっしゃると思いましたけど。。。

趣味とはいえ、慣れてない人などは完成までたどり着けたのだろうか。。。?

すごく心配になってしまいました。^^;

ま、前置きはこれくらいにして、

早速もろもろ取り外し作業をして船体だけにしたところです。


yamato302(250).jpg

上の写真ではわかりにくいんですが、第2砲塔付近右舷甲板が、何かを吹いたように汚れのようになっていました。

ご依頼主のご希望で、この木甲板はそのままが良いとのことでしたので、

使われているニスがわからなかったのですがとりあえず段差もなくしたいのでペーパーがけをしていきました。



yamato313(250).jpg


yamato315(250).jpg


船体についても、ぶっとい真鍮線をまげてつけてあった舷外電路なども全部取り除いて艦首周りを重点的に形状処理をしていきました。

この船体部分はいわゆるバルサ材に似た圧縮材を組み上げて、外舷はこれまたその木材を水につけてやわらかくした後に骨組みに沿って曲げながら形をとって貼り付けていくという実に気の遠くなるような作業で組み上げています。


ホントに前の製作者の方の根気と努力には感服いたします。。。。

ビッグスケールのスクラッチ製作の場合(スケールに限ったことではないかもしれませんが)

船体の骨組み部分はプラ材、もしくはバルサ材など加工しやすく狂いの少ないもので図面からカットしたものを組み上げて

外舷は厚手の上質なペーパーを貼り付けていき、さらに薄くパテや硬化する砥の粉などを使って造形してからペーパーがけしていきます。

今回、船体自体には大きな損傷はなかったので、ディテール部分と若干の修正や補修程度で形状は整えました。


yamato314(250).jpg

艦尾周りの作業の様子です^^;

そのほかは写真撮ってません!

サイズも作業机全部でもギリギリで、しかも粉まみれの連続なので、、、数日連続して落ち着くところまでやり切っていきました。^^;

舷外電路は0.3ミリのプラ板をカットしたものを使いました。

それと、今回追加で250分の一の『大和、武蔵』用ゴールドモデルのエッジングパーツを用意しました。

手すりなどがメインなのですが、このサイズになるとカタパルトやクレーン、艦橋周りなどそれなりにしっかりとしたディテールがないとバランス的にもまとまらないので追加でお願いいたしました。

ちょっと高価なのですが、是非使ったほうがいいと思います。

このパーツは支柱とたわみが表現されている鎖部分とちゃんとわかるようにパーツ化されているので非常にいいのと、実艦でのスケール感もドンピシャな感じです。^^

支柱を一本ずつ穴あけて植えていく、、、、

悪いとは言いませんが、均一にすべてできる人ってそんなにいないと思います。

(ちなみにこのシリーズ、0.5ミリの大量の短い真鍮線に黒いミシン糸が入っていました。。。。)


<yamato416.jpg


yamato417.jpg


yamato418.jpg


木甲板部分にわずかですが削り残しをあえて残している部分は、元のパーツを復旧する際のマーキングがわりです。

無色のニスを木甲板部分に塗り、乾燥した後に1500番くらいのペーパーでテカりが出ない様に磨きました。


艦底部分のスクリューや舵など先に補修した後に船底色を塗装(エアブラシです)

マスキングして船体を吹きあげていきました。

外周も甲板との段差や隙間があちこちにあったので、プラ材を使ってぐるりと修正して手すりを取り付けていきました。


また、艦尾の飛行機作業甲板はそのままでは味気ないので、Pカッターで継ぎ目表現を加えました。運搬軌条のレールはエッジングパーツのランナー部分を使って再現しています。


この後リノリウム歩行帯を別で塗装して貼り付けていきます。



一気にここまで作業を紹介していきました。。。

長々とすみません^^;

これでいよいよ構造物の作業に取りかかります。

(これもまたなかなか・・・・@@)

ではでは(^^)/
プロフィール

ガク@工場長

Author:ガク@工場長
艦船模型を製作しています。
製作依頼は下のメールフォームからお気軽にお問い合わせください。

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