木甲板表現・・・悩みますね~(『大和』1945製作)

『秋月』の製作記事が続いていましたが・・・^^;

『大和』も進行中です^^

木甲板表現を先に進めていきました。

・・・が、しかし・・・・

実は『大和』を製作するにあたり、これは『武蔵』にも言えることなんだと思うのですが一体どんな色?????

これです。。。。。(@@)

黒塗装と作例も多く見る、いわゆる最終時なのですが・・・実際にはどうだったのか?

個人的にいろいろと調べたりしていたのですが、なかなか一応の結論にまでたどり着かず遅々として進みませんでした。

最期となる出撃の前に米軍機により偵察撮影された上空からのわりと鮮明な写真は白黒とはいえかなり黒く写っていること、『武蔵』の最終時となるレイテ沖海戦時の前に甲板を迷彩の目的で暗い色を全面に塗っていた、とする証言からこのような推測がされていたのは周知のことですがこと『大和』に限っては、乗組員の証言から最終の出撃前に甲板の清掃は命令されて行われていたものの黒く塗ったとする証言にはたどり着きませんでした。

では、なぜあんなに黒く写っていたのか?

木甲板は長く海水や風雨に加えて洋上の強い直射日光にさらされているので、そのままではあっという間に劣化してぼろぼろになってしまいます。そこでいわゆる釉薬が塗られていました。(ニスやワックスという意味ですね^^)

ヒノキなどは特に釉薬や水濡れで色が変わることが多く、(ヒノキ風呂の浴槽でイメージしやすいと思いますけど)塗れた状態ではかなり濃い褐色に近くなります。逆に乾燥している状態だとほとんど白に見えると考えられます。そのほかの木材もその特徴は同じです。もう一つ、撮影条件によって白黒フィルムの場合、実際の色味とは違ったコントラストに写ることもしばしばです。

当時の白黒フィルムは赤の濃淡がより強調される特徴を持ったものが多く、茶色も黒もほとんど同じに見えることが多かったことを考えると、甲板上の明るさの違いも説明がつくと思いました。

以前の仕事でお付き合いのあった年配の大工さんに話を聞いたところ、『ヒノキ材は防虫には優れているけど通気性がいい分表面の劣化が激しいから必ず釉薬を塗ったし、その材料となるものの配合は使う場所や用途で全く変わってきて仕上がりの色も全然違うよ』との話でした。

真水が前提の風呂桶などは目地部分の水漏れと擦れなどの痛みから守るために実はかなり厚く塗っていたそうで、それとは逆にヒノキの持つ木目の美しさを消さないために透明に近いものをよく使ったとも教えてくださいました。

・・・・で、さんざん悩んだ挙句、最終時(戦闘時も含まれると思います)は出撃前は清掃で濡れていて褐色。戦闘中の写真も激しい雷爆撃による水しぶきで常に濡れていた、と推測するに至り褐色の強い木甲板表現にすることにしました。



前置きがながくなりました・・・・



ベースとなる木甲板塗装を塗り分けまでしたところです。

サンディブラウンをベースに7色くらい使って塗り分け塗装しました。

ここからさらにウォッシングやスミイレの作業で雰囲気を出していきます。

yamato318.jpg


一回目のウォッシングと軽いスミイレした状態です。


yamato317.jpg


さらに仕上げの薄ぶきと再度のウォッシングにスミイレをして全体を落ち着かせました。

最終的にはトップコートを吹くのでこれよりもう少し明るく見える仕上がりになると思いますが、こんな感じにまとまりました(@@)


yamato319.jpg


最後の写真はサンプルとして先に実験を兼ねて空母の飛行甲板や、同じ大和型の船体のキットを使って何回か色合いなど変えて試したものとの比較です。

船体比較で使用したフジミのキットの方が下で、より黒を強めに表現したのに加えてモールドの強さがその差に出ていると思います。

やっと木甲板塗装がおわり、いよいよ製作作業本番に入れます^^;

蛇足ですが、空母等の飛行甲板は戦艦とは全然違って高い位置に甲板があるので、よほどの悪天候でない限りぐっしょり濡れていることは少なかったことからかなり明るく写っている写真がほとんどなのかもしれません。真珠湾作戦の時の白黒フィルムが残されていますが、あの大しけの中ではおそらくかなり褐色に見えていたでしょうし、雨天時の撮影とされる『翔鶴』の甲板の写真は反射もありますが、濡れていてほとんど黒光りしているように写っています。

ただ、釉薬もその意味では水上戦闘艦とは違って塗られていた厚みや材料の違い(不燃対策もあるかもしれませんが・・・戦闘艦もその意味では同じですね^^;)と常に航空機がその上を発着艦していたこともあるので地板が出ていたことが多かったのかもしれないですね~

さんざん悩んでしまいましたが・・・なんとか!!!


次回へ続きます^^

ではでは(^^)/
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